ベランダに出て日光浴を楽しみ、「モップスリッパ」を履いて家中を歩き回り、「便利屋」に電話して買い物を頼む……。冬の訪れを迎えた広西チワン族自治区南寧市では、10度そこそこの気温が「怠け者」族を生み出している。「中新網」が伝えた。
暖かい気候に慣れた南寧市の主婦たちは、冬の訪れと共に最近あちこちで開店した「便利グッズ商店」に通い詰めている。床を拭くことができるスリッパ、ゆっくり休憩できるブランコ、便利なホームベーカリーといった「怠け者向けグッズ」がこうした主婦たちの人気の的だ。
当陽街の「大懶猫懶人(怠け者)用品専売店」店長の黄家平さんは2カ月前に雑誌で見た「怠け者向けグッズ」にビジネスチャンスを見出し、この独特な店を開いた。黄さんによると、現代社会は生活のテンポが速まり、競争が激しいため、煩わしい事をより便利にしたいと考える人が増えており、こうした怠け者向けグッズは便利で実用的だけでなく目新しさも備えていることから、ますます多くの人をひきつけている。しかし「怠け者」は単なる暇な人ではなく、「怠け者向けグッズ」も怠け者だけのための物ではない、いずれも社会の進歩を表すものだと黄さんは主張している。万能野菜カッターやモップ絞り機、自動掃除機などの家庭用品が売れ筋だという。
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