国務院の呉儀・副総理は11日、第18回中米商業貿易聯合委員会の開幕式で、「中・米二国間貿易の発展速度と規模の大きさを考えれば、ある程度の問題や摩擦が発生するのは当然だ。これらの問題に対処する上で、中米両国は先を見越した戦略的な視点を持ち、対等な交渉と協力拡大で解決を図るべきだ。もし正常な貿易を制限したり、保護主義的な措置を取れば、双方の利益を損ねるだけで、問題解決にはつながらない」と指摘した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
呉副総理はまた、「年初来、中米間の経済貿易関係にはいくつかの不協和音が生じてきた。米国では中国が絡む経済貿易関連の議案が激増し、経済貿易問題は政治化する傾向が鮮明になってきている。対中貿易で救済や紛争解決を申請する件数は増え続け、対中輸出規制の範囲も拡大し、メディアは中国製品の安全問題をあおり、中国の輸出商品の名誉と国家イメージを著しく傷つけている」述べた。
呉副総理はさらに、「近年来、中米双方は中米商業貿易聯合委員会などを通じ、双方が関心を持つ数多くの問題を適切に解決してきた。こうした事実は中米経済貿易関係を守るという大局に立って、双方が対話と対等な交渉を行えば、経済貿易問題は解決可能であることを示している」と呼び掛けた。
中国税関の統計によると、今年1月から10月までの中米貿易総額は前年同期比15.7%増の2482億ドルで、双方にとって第2位の貿易相手国となった。米国にとって、中国は5年連続で成長が最も速い輸出相手国となり、今年1~9月の輸出額は570億ドルを超えた。
「人民網日本語版」2007年12月11日 |