ホーム>>経済>>視点 |
対外貿易の発想の転換を考えてみては? |
発信時間: 2007-12-20 | チャイナネット |
|
林国本 この半年ばかり、「ヨーロッパやアメリカのごく一部の業者から、中国の玩具類の塗料から規定を上回る鉛の成分が検出されたとかいうクレームが提出された。中国はもちろん誠意をこめてそれに対応し、業者に対する教育を強化しているようだ。 日本の著名なマーケティングの専門家の著書に目を通すと、よくクレームを恐れるな、それは品質のグレードアップのチャンスとして喜べくという言葉にお目にかかる。まったくその通りだと思う。 中国の玩具メーカーにとっても、農産物輸出業者にとっても、クレームは世界一の輸出業者にとっては飛躍するためのバネと理解すべきだと思う。もちろん、どうも保護貿易主義的傾向性が見て取れるクレームもないとはいえないが、そこはぐっとこらえてみずからをさらに高めることに力を入れるべきだ、と思う。 さいきん、世界でもっとも品質にきびしい日本でも、和菓子の老舗、ハム製造会社がこけてしまったケースを日本の新聞で見たことがある。 貿易で海外へ出て行くことを志す以上、グローバル・スタンダートとか、外国のカルチャーをよく学習する必要があることは多言を要しない。 さいきん、中国は長江三峡ダムの建設、高原地帯を走る鉄道の建設などの面で大きな成果をあげた。また、オリンピック施設の建設の面でもユニークなノウハウを蓄積した。これは将来的には、ビッグ・プロジェクトの国際請負の面でもすばらしい実績があることを物語っている。もちろん、国外へ出て行けば、建設者の身の安全というセキュリティーの課題も増えるかもしれないが、とにかく一個何元という儲けしかない安価な輸出品で稼ぐことも、発展途上国不可欠であるが、これからはもっと大きな収益に目を向けてはどうかと思う。 プラントの輸出、大型船舶の輸出、ビック・プロジェクトの請負とか発想の転換が必要な時期に来ているのではないだろうか。 「北京週報日本語版」より2007年12月20日 |
|