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2007年経済キーワード(5)
発信時間: 2007-12-18 | チャイナネット

「『良い』を優先」

2005年の「より速い(発展)・より良い(発展)」から2006年の「より良い(発展)・より速い(発展)」、さらに2007年中央経済会議での来年経済活動における「『良い(発展)』を優先する」という方針の提起まで、「良い」の中国の経済発展における重要性が増しつつあり、そしてそれは政府の経済成長パターンの転換の加速、国民経済の全面的かつ持続可能な発展の実現における固い決意の現われでもある。「知るは易し、行うは難し」、「『良い』を優先」の方針の堅持は、今後長期間において中国はスピード・質・効率の調和、消費・投資・輸出の調和、人口・資源・環境の調和、改革・発展・安定の調和を図らなければならないことを意味している。

「過剰流動性」

このかなり流行っている言葉は通常、通貨の供給量が多すぎで、いわゆる「金余り」状態を指している。国際経済のアンバランスを背景に、貿易黒字は巨額の外貨準備高と銀行貸付の急増につながり、過剰流動性を招く主な原因となっている。

『中国対外貿易情勢報告』では、中国の年間貿易黒字は2500億ドルに達すると予想されている。貸付規模の圧縮など通貨調節手段は一時的な効果しかなく、対外経済関係の均衡化、巨額貿易黒字問題の解消こそ過剰流動性問題を解決するための根本的な方法である。それには、人民元の適度な切り上げが必要であると同時に、国内需要の拡大に力を入れ、徐々に直接・間接金融のバランスがとれた発展が可能な金融システムを作り上げることも必要である。

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