著名な経済学者である北京大学中国経済研究センターの林毅夫主任はこのほど「人民日報」に次のような論考を寄せた。
理論の革新は常に、既存の理論では解釈できない一連の新しい現象から生じる。そして中国経済には既存の理論で解釈できない新現象に充ち満ちている。世界の有名経済学者らが中国の改革開放プロセスにおける多くの現象について、しばしば不正確な判断を下す原因は現行の経済学にある。現行の経済学理論には転換や発展の問題分析に関して根本的な欠陥があり、たとえば中国の二重構造の制度による(「双軌制」)改革や経済成長率について、合理的な解釈ができていない。
いかなる経済現象も経済学の理論で解釈できるはずだ。ある現象が現行の理論で解釈できない場合こそ、まさに理論革新の絶好の機会だ。中国経済が発展し、経済規模が拡大を続けるのに伴い、中国にはますます多くの経済学者が誕生することになるだろう。
改革開放以来、中国経済には既存の理論で解釈出来ない現象が数多く出現し、中国の経済学者に理論革新の機会をもたらしてきた。中国経済の現実を研究し、理論の革新を進めることにより、経済学の教育・研究が経済発展に貢献できるようになるだけでなく、経済学者が多数輩出される時代が迎えられるかもしれない。
「人民網日本語版」2007年12月20日 |