財政部の謝旭人部長が19日に開催された全国財政作業会議で明らかにしたところによると、中国は2008年も引き続き穏健な財政政策を実施し、財政のマクロ調整作用を一層発揮させ、経済の安定的かつ急速な発展を維持する方針だ。また経済が急速な成長から過熱気味の成長へと転換するのを防止し、価格が構造的な上昇傾向から明らかなインフレ傾向へ移行するのを防止するよう努力する。
謝部長によると、今後一定の期間、財政部は財政方面のマクロ調整の強化・改善を続け、税収、予算、国債、手形割引、移転支出、政府調達などさまざまなツールを用いて、通貨政策や産業政策などに歩調を合わせ、経済の構造調整と発展モデルの転換を重点的に推進していく。
中国は来年、穏健な財政政策のさらなる充実と実施に努め、財政赤字と長期建設国債を適宜減少させる。中央政府のインフラ投資は、農村の生産・生活条件の改善、生態環境保護、社会事業プロジェクト、重要インフラプロジェクトなどに重点的に使用する。財政支出規模を合理的に把握し、構造調整とバランスの取れた発展の促進に力を注ぎ、支出構造を最適化し、社会保障、衛生、教育、住宅保障などの支出を大幅に増やす。
謝部長によると、来年の財政マクロ調整では経済構造調整の最適化の促進を一層強化する。財政部は「三農」(農民、農村、農業)関連支出を増やすとともに、科学技術の革新を支援し、省エネ・汚染排出削減を推進し、地域間のバランスの取れた発展を促進していく方針だ。
このほか輸出付加価値税の還付や関税など関連の政策・措置を一層充実させ、エネルギー消費量が大きく、汚染度が高い資源性製品の輸出を抑制する一方、高付加価値製品の輸出を支持し、資源性製品、省エネ型製品、重要部品などの輸入を奨励する。また省エネや環境保護を奨励するための輸入税の優遇政策も実施する。
「人民網日本語版」2007年12月21日 |