ホーム>>経済
今年6回目の金利引き上げ 株式市場への影響は?
発信時間: 2007-12-21 | チャイナネット

中国人民銀行(中央銀行)は20日夜、預金利率を21日から0.27%引き上げると発表した。株式市場では、先週末に引き上げがなされるとの予想が外れ、年内の引き上げはないとの見方が広がっていたため、今回の引き上げ発表は、多くの投資家にとって多かれ少なかれ予想外の展開となったようだ。

金利の引き上げが株式市場の値動きに与える影響に対しては、楽観的な見方もある。ある投資家は「金利引上げは今年6回目。これまでの5回は株式市場にマイナスの影響をもたらさなかった。株式市場はすでに下落状況をくぐりぬけ、最近は安定した値動きを見せている。市場の先行きへの信頼感も回復してきており、今回の利上げが株式市場の動向に大きなマイナス影響をもたらすとは考えていない」と語った。

一方、マイナスの影響を懸念する投資家もいる。年末の株式市場はずっと資金不足ぎみの傾向を示している上、今回の利上げで一年以下の定期預金利率が上がったため、株式市場の資金が預金に流れてしまう可能性があるからだ。

専門家によると、今回の措置は銀行側に与える影響が比較的大きくなる。預金金利の引き上げ幅(0.27%)は貸付金利の引き上げ幅(0.18%)より大きいため、銀行の収益となる利ざやが縮小するためだ。不動産株に与える影響は、これまですでに金融引き締め政策のコントロールを受けており、大幅な調整がすでになされているため、それほど大きくないとみられる。今回の引き上げは5年以上のローンと個人住宅公共積立金を対象としておらず、不動産株にとってはむしろ好材料とも言えるという。

「人民網日本語版」2007年12月21日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· ARJ21機、「翔鳳」と命名 今日ラインオフ

· 11月の全国70大中都市住宅販売価格指数

· 08年も穏健な財政政策を実施 財政部

· 今年6回目の金利引き上げ 株式市場への影響は?

· 経済新現象は理論革新と専門家輩出をもたらす