2007年末現在、中国で稼働するバイオマス発電所は10カ所に達し、社会にクリーンエネルギーを提供し続けている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
バイオマスエネルギーの開発・利用に向けて、尤基電力有限公司は04年、デンマークから世界最新のバイオマス発電技術を導入。ここ2年の間に、同公司が先端技術を提供し、国能生物発電有限公司が投資・建設するバイオマス発電所が誕生し、その他の発電所も次々に建設されて、中国のバイオマス発電は飛躍的な発展を遂げた。06年12月に完成した国内初のバイオマス発電所である山東省の単県生物発電所が稼働して以来、同省の高唐生物発電所と墾利生物発電所、河北省の威県生物発電所と成安生物発電所、江蘇省の射陽生物発電所、黒竜江省の望奎生物発電所、吉林省の遼源生物発電所、河南省の浚県生物発電所と鹿邑生物発電所などが次々に建設され、稼働を開始した。
農民の生活用エネルギーを考えると、穀物ワラを焼却して暖を取る場合の燃焼効率はわずか15%ほどだが、バイオマスの直接燃焼による蒸気発生を利用した発電所ボイラーでは燃焼効率が90%以上に向上する。農村で大量に廃棄される穀物ワラを発電に利用すれば、ゴミを宝に変えることになり、資源を節約できるだけでなく、環境保護にもつながる。
「人民網日本語版」2008年1月10日 |