過去4カ月にわたって進められてきた中国の農産品品質安全整備作業は現在、目覚ましい成果を上げつつある。野菜、畜肉、水産品の残留農薬・獣薬の基準超過率が一層低下したほか、全国の大・中676都市の農産品卸売市場はすべて農業部門による品質安全管理の対象に組み込まれた。国務院新聞弁公室の8日の記者会見で明らかになった。
農業部の高鴻賓副部長は記者会見で次のように述べた。昨年8月、同部は国務院の計画に基づき、国家発展改革委員会、公安部、商務部などの関連部門とともに農産品整備チームを発足させ、これまでに国務院の整備プランにより確定された農産品整備の四つの目標を達成した。モニタリングによると、野菜の残留農薬検査合格率は昨年9月の93.2%から11月は95.3%に上昇し、畜産品の「痩肉精」(赤身肉を増やすための薬品)の汚染検査合格率は9月の97.7%から11月は98.4%に上昇した。水産品の薬品汚染検査合格率は、ニトロフランが1.8ポイント、マラカイトグリーンが0.9ポイント、クロロマイセチンが0.3ポイント、それぞれ上昇した。
このほか農産品の生産拠点、一定規模以上の栽培場・養殖場、農業標準化モデル地区(スポット)での禁止農薬・獣薬の使用や飼料に含まれる添加物などの問題が基本的に解決し、全国の生産拠点から抽出したサンプル84万6千件の合格率は98.9%に達した。メタミドホスやパラチオンといった毒性の高い5種類の農薬の違法な生産・販売・使用を効果的に抑制した。また全国で高毒性農薬875.8トンを押収し、すべて廃棄処分とした。
「人民網日本語版」2008年1月9日 |