西蔵(チベット)自治区は第11次五カ年計画(2006~2010年、「十一五」)期間中、国から12億7千万元の投資を受けて、小型太陽エネルギー発電所と家庭用太陽エネルギー発電システムの建設を進め、農牧民18万7500人の電力問題を解決する計画だ。同自治区発展改革委員会の金世洵主任がこのほど明らかにしたとして、新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
金主任によると、西蔵には豊富な太陽エネルギー資源があり、現在の条件下で太陽エネルギーによる発電技術を採用し、電気の通じていない辺鄙な村や各地に点在する農牧民の住居などの電力問題を解決することは、十分に実行可能なプランといえる。
西蔵は国内で最も太陽エネルギーが豊富な地域で、国内の年間総輻射量のうち56~88%を占め、通年の日照時間は3400時間に達する。
1980年代中頃から、西蔵では太陽エネルギー技術の研究と普及が相次いで進められ、これまでに県・郷レベルの太陽エネルギー発電所が約400カ所建設され、総発電量は9千キロワットに迫っている。
国内でも特に深刻な電力供給の問題は、西蔵の社会・経済発展を制約するボトルネックだ。現在、西蔵の農牧業地区は深刻な電力不足に悩んでおり、「十一五」期間中、太陽エネルギー利用のほかにも、電力網の延伸や小型水力発電所の建設などを通じて農牧民に電力を供給し、同期間末をめどに問題の基本的な解決をはかる構えだ。
「人民網日本語版」2008年1月11日 |