中国証券監督管理委員会(証監会)は24日、「中国資本市場発展報告」を北京市で発表した。報告書では、ここ数年間に資本市場に対して実施されてきた重大政策や改革措置がまとめられ、現存する問題点と不足点の分析や、資本市場のさらなる発展に向けた戦略と展望などが述べられた。
証監会の尚福林主席は報告書の発表会で、「中国の資本市場の改革と発展の状況は、今後の健全で安定した発展に向けた基本条件を備えていると同時に、発展に影響する不確定要素にも直面している」と指摘し、「効果的な措置を取り、資本市場の健全な発展が続いていくよう推進しなければならない」と述べた。そのために必要な措置としては、▽市場の土台となる制度の整備を続け、市場構造のレベルアップと銀行自己資本比率規制の改善に努める▽市場の市場による運営のメカニズムを整備し、資源配置における市場の一義的作用を十分に発揮させる▽各種のルートで直接融資の比重を高め、資本市場への長期的な資金の投入を促し、より豊富な金融商品と市場システムを提供することにより、さまざまな段階と分野にわたる企業の資金調達および投資家の投資に対する需要を満たす▽上場企業の健全な発展を促し、証券・先物を扱う機構が公平で効率的な競争を行うことのできる場を作るなどして、市場に参加する各団体の競争力を高める――などが挙げられた。
「人民網日本語版」2008年1月25日 |