28日、上海市の発電総量は史上最高の1340万キロワットに達したが、悪天候の影響で電力の供給がひっ迫している。上海市電力会社の周永興総経理は、上海の電力確保に関して「第一財経日報」のインタービューに応じた。
記者:広範囲の雪による被害は、上海の電力供給に影響を及ぼしているのか。
周永興:上海の電力供給を脅かしているのは、主に次の二つの要素で、一つは、発電用の石炭の供給不足にある。南部の雪の被害は、水運、鉄道、国道の輸送に大きな影響をもたらし、今ちょうど春節の帰省ラッシュと重なったこともあり、石炭の輸送が困難になっている上に、多くの炭鉱が春節を控えて生産量を減らすか一時停止しているため石炭の量が少なくなっている。もう一つは、ほかの地域からの送電が悪天候の影響を受けたことだ。湖北省からの送電の影響は最も大きく、安全を確保するために送電を停止することになった。上海市の最大電力負荷は1200万キロワットで、そのうち上海市の発電能力は1200万キロワット、600万キロワットは他の地域の送電に頼っている。今、問題なのは、主にこの600万キロワットの確保だ。
記者:今後、石炭の供給と、他の地域からの送電不足をいかに乗り越え、上海市の電力を確保するのか。
周永興:これらの問題に対して、緊急マニュアルを作った。石炭が不足して市の発電能力が1000万キロワットを下回った時には、市政府と協調して天然ガスをまわしてもらい、天然ガス発電所の発電量を増やす。また上海には石油発電所もあり、石油が高くて発電所が損をしても発電量を増やすことにしている。他の地域からの送電については、順調に送電されればいくら価格が高くても電力を購入する。しかしどうしても電力を確保できない場合は、電力量の多い工業企業に対し、生産の重要度に従って、2時間前あるいは1日前に電力供給制限や停電を知らせ、社会に大きな影響が及ぶことはないと考えている。
「チャイナネット」2008年1月30日 |