中国の昨年の原油産出量は、前年比1.6%増の1億8700万トンで、原油の輸入と輸出はそれぞれ1億6310万トンと385万トンだった。関係データによると、昨年の原油輸入依存度は47.1%で、2006年の45%に比べ2.1%増加した。
原油の輸入依存度とは、一つの国の原油輸入量と消費量(原産量と輸入量の合計)の比である。中国石油と化学工業協会は、今年の中国石油化学産業の供給と需要のバランスには大きな変化が無く、約47%を維持するだろうと予測している。
経済の高い成長につれて、石油化学の需要が増加している。2007年、石油化学産業の生産総額と利益はいずれも20%以上の成長で、そのうち工業生産額は5兆3000億元、利益は初めて5000億元の大台を突破した。欠損企業の欠損額は、昨年同期に比べ60%減少すると見られている。
原油価格の国際的な高騰は、中国の石油化学産業の生産額と利潤の急速な成長を促す要因の一つになった。昨年、原油の国際価格は前年より10.33%上昇したが、今後3年から5年以内に石油の大幅な値下がりはないと同協会は予想している。こうした背景の中、中国の石油化学産業は最も魅力的な投資になっている。現在、2055社の外資企業が中国の石油化学産業に投資し、その大部分が中国での中長期的な発展目標を立てている。
同協会の馮世良会長は、中国石油化学産業への投資の増加は、2003年から5年連続して速すぎる傾向を示しており、エネルギーや資源、環境の圧力がつのり、一部の分野では生産過剰になる可能性もあると指摘している。
「チャイナネット」2008/01/30 |