精製油の価格開放に慎重
年初、国際原油価格が1バレル100ドルの大台を突破した。2008年、原油価格は高騰を続けるのか、中国のエネルギー管理体制の改革はどう進展するのか、これは石油工業の今後の問題だけにとどまらない。「中国証券報」の記者はこのほど、2008年中国の石油問題について中国石油大学工商管理学院の董秀成・副院長に話をうかがった。「中国証券報」が伝えた。
――国内の精製油の価格は今年、大幅な調整があるか?
石油の供給は非常に不安定な状況で、社会各界は価格のアンバランスが石油不足の主因と見ているが、国は軽率に国内の精製油を国際価格にあわせるようなことはしない。様々な利益対象の関係を適切に処理し、社会各方面の受け入れ能力を十分に考慮した上で、前向きに石油価格の改革を推進していき、石油資源の稀少度を反映した市場の需給関係と環境コストの価格形成制度を構築していく方向へと次第に進んできている。
政府が完全に精製油の価格を開放すれば、国際原油価格の荒波が直接国内のインフレにつながり、低収入層の生活に影響を与えることになる。精製油価格高騰の圧力は今年も続き、抑制しなければインフレが起きるため、国は精製油の価格改革に急進的な方針を打ち出すことはない。
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