石油備蓄計画の進展は

――中国が計画している「戦略的石油備蓄システム」の進展状況はどうか。石油価格上昇の影響はあるか。

中国は2010年までに、30日分の石油を蓄えることができるシステムを構築する計画だ。「戦略的石油備蓄基地」は現在までに沿岸の4都市に建設されており、備蓄能力は合わせて1600万トンにのぼる。内陸部にもさらに大きな石油備蓄基地を建設していく計画だ。

石油価格上昇の影響で今年、この計画が座礁することはない。ただし備蓄用石油の購入時期の決定にあたっては、石油の国際市場価格の変動を慎重にうかがう必要がある。今年は商業石油備蓄システムの建設にも乗り出し、石油市場の供給安定をはかっていく予定だ。