IBM社は17日北京で「中国での独自開発の成功は、世界的価値を生み出す」と題する年次報告を発表し、中国地区が同社の世界的独自開発センターであり、同社の世界プランの中で重要な位置を占めているとの見方を示した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
IBM大中華区の周偉焜董事長(会長)によると、中国経済の急成長に伴い、IBMの中国に足場を置いた独自開発力が絶えず強化され、世界に分布していたリソースが急速に中国へ集中しつつある。周董事長は「IBMは世界初のサプライチェーン独自開発センターを中国に設立し、また中国向けに設計した東方シリーズのサーバー、およびサプライチェーン変革に向けた取り組み「SmartSCOR」の関連製品が世界的なサプライチェーンを形成しており、これらのことから中国が世界の独自開発の最前線に立ったことがわかる」と話す。
周董事長の説明によると、現在、同社の従業員の65%と売上高の60%が米国以外の地域から来ており、調達センター本部は広東省深セン市に、グローバル支払センターは上海市にある。今年の中国地区での業務の重点は、ソフトウエア、ハードウエア、科学技術サービス、企業サービスの4部門にあり、同社の世界的調整・モデル転換の経験を利用して、中国企業にグローバル化の過程に対応した、コンサルティング、情報通信技術(IT)、基礎的枠組の構築などに関するサービスを提供していく。
「人民網日本語版」2008年3月18日 |