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3月のCPI上昇率は8%超 中国銀行予測
発信時間: 2008-03-28 | チャイナネット

中国銀行グローバル金融市場研究部が27日発表した研究報告によると、3月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は、食品価格の値下がりが止まるとの観測を受けて8~8.4%に達する見込みだ。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。

同報告によると、3月初頭以来、農産品価格が継続的に低下しているが、季節的要因を除けば前期と比較した食品類のCPI上昇率は2006年末以来の上昇傾向をいまだに維持している。また、さきに発生した大雪災害の穀物価格への影響は、これからの3カ月間に顕在化する見込みだ。非食品価格をみると、川上製品の価格上昇による川下製品への価格圧力が増大している。

同報告は、食品の供給量を増やすというやり方ではインフレ観測を完全にくい止めることは難しく、中国人民銀行(中央銀行)は金利引き上げなどの措置を早急に打ち出すべきだと指摘する。同部の石磊アナリストは「インフレ抑制がマクロ調整の最重要項目であり、金利引き上げはマイナス金利局面を改善するだけでなく、インフレ観測をも効果的に抑制することができる」と話す。

「人民網日本語版」2008年3月28日

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