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貨幣は中国語を話す 外国企業の中国投資
発信時間: 2008-03-27 | チャイナネット

世界最大のコンサルタント会社の一つであるA.T.カーニーはこのほど、2007年の海外直接投資に際しての信頼度指数をめぐる調査研究報告を発表し、中国は信頼度指数ランキングで前回報告に引き続いてトップとなった。これで中国は5年続けて投資リターンが最も保障された国に選ばれたことになる。

中国はなぜこれほど人気があるのだろうか。商務部の于広州副部長は今月24日「中国発展高層フォーラム2008年総会」に出席した際、次のように述べてこの問題に答えた。2007年、中国の一人当たり平均国内総生産(GDP)は2456ドルに達し、国内消費もさらにスピードアップして発展していくことが予想される。中国は消費型経済へ向かう過渡期にあり、ある試算によれば、2014年には世界最大のぜいたく品市場になり、世界の経済規模の約23%を占めるという。

「貨幣は中国語を話す」

中国の工業化・都市化プロセスの加速に伴い、同、アルミ、鉄鉱石などの需要が大幅に増加している。力拓鉱業集団の主席執行官(最高経営責任者、CEO)はこうした動きを大いに歓迎し、「中国の工業生産と都市への投資総額が大幅に増加しており、こうした情勢は中国の今後の金属・鉱物ニーズの大きさを物語る。少なくとも私たちの所属業界では、中国は西側諸国の手から経済リーダーの重責を受け継ぎつつある」と話す。

巨大な中国市場に海外資本が絶えず押し寄せている。ある統計によると、2007年末現在、中国に実在する外資系企業数は28万6200社に上り、前年末比4.14%増加した。実行ベースの投資総額は2兆1100億ドルに達し、同23.5%増加した。今年1~2月の実行ベース外資導入額は同75.19%増加の181億2800万ドルだった。

「貨幣は中国語を話す」。米国ウォール街の投資銀行業界で流行っているこの言い回しは、世界の投資家に中国の人気を深く印象づけた。A.T.カーニーの報告は、先進国であれ発展途上国であれ、すべての投資家が中国を第一の投資先にしたいとの意向を示していると指摘する。中国はさまざまな業界・分野で極めて大きな魅力をもち、金融サービス、非金融サービス、軽工業、重工業、第一次産業などの諸分野で投資家の一番目の選択肢になっている。 

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