基調演説を行う堺屋太一元日本経済企画庁長官
日本内閣府経済社会総合研究所主催の、中国経済の発展と日中経済関係に関する研究・北京ワークショップが28日、北京の長富宮飯店で開かれた。日本側には堺屋太一元日本経済企画庁長官などの経済学者たちが顔をそろえた。中国側の出席者は、北京大学光華管理学院の歴以寧院長を始め、中国国務院発展研究センターマクロ経済研究部の魏加寧副部長、清華大学国情研究センターの胡鞍鋼主任などの経済学者が出席した。
1978年の改革・開放政策の実施以来、中国経済は飛躍的な発展を遂げ、今後もこの高度成長が維持されると見られている。しかし今後は、開発メカニズムそのものも経済発展を阻害する要因となる可能性がある。また世界経済は、戦後かつてない先進諸国の長期的な景気減速のリスクに直面する十字路にさしかかっている。
これは中国経済にも新たな挑戦である。そのため世界文明史の視点から、中国経済の変化と直面する挑戦をどのように位置づけたらよいのかという問題が表れてきた。またいかにして農村部の社会保障問題を解決するのか、また中日韓の実質的経済協力を展開するのかなどの問題をめぐり、両国の経済学者たちが踏み込んで意見交換を行った。
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