中国人民銀行(中央銀行)は10日、「2007年中国金融市場発展報告」を発表した。

報告書作成の中心となったのは中国人民銀行の上海本部。関連分野の専門家や学者らが作成に協力した。5つの部分に分かれた報告書は、07年の中国金融市場全体の動向と各市場の特徴をまとめ、07年に中国金融市場建設が上げた重大な成果を紹介し、金融市場発展中に現れた注目すべき問題に対して重点的な説明と分析を行い、中国金融市場のこれからの発展方向についての提案を行った。

報告書は07年の中国金融市場について、▽市場規模が急速に拡大し、広がりと深さも大きく増した▽融資構造は改善され、直接投資の規模が大きく拡大した▽金融市場の改革が加速し、新たな商品と取引手段が次々と現れた▽市場制度の建設が着実に進み、市場運営のメカニズムもいっそう改善した▽市場参加者の構成がいっそう多元化し、機関投資家の存在感も高まった▽金融市場の対外開放が順調に進展し、国際化のレベルも不断に向上した――ことなどを指摘した。

「人民網日本語版」2008年4月11日