人民元レートの加速的上昇を受けて、中国の輸出入企業は1ドル=7.00元の大台突破という事態に耐えられるかどうかが試されている。「第一財経日報」が伝えた。
7日には人民元の対米ドルレート基準値が7.01元を割り込んで1ドル=7.0020元に達し、前営業日終値の7.0192元より172ベーシスポイントも上昇して、再び7.00元の大台に迫った。
人民元の加速的上昇により、輸出入企業の多くにさまざまな難題が降りかかっている。
寧波(ニンポー)通潤五鉱機械進出口有限公司の対外貿易業務マネージャーは「7.00元を突破するのは時間の問題で、対外貿易企業の多くは現在のような上昇ペースを予期しており、基準値が発表されたら相応の調整を行うだけだ。私たちは今年のレートは少なくとも6.8元前後まで上がると予測しており、現在、新たな顧客や新製品に対するオファー値はすべてこの数字を基準として調整している」と話す。また「現在はレートを予想して適宜値上げするだけだが、従来からの顧客との契約は変更できないので、レート上昇がさらに加速すれば、その分の損失は引き受けるしかない」と話す。
期待感に基づく値上げのほか、多くの企業は期限付き手形の購入による価格の保証を試みている。だが同マネージャーはこうした動きについて「一口当たりの金額と大きな契約額とは異なる。銀行でこうした期限付き手形を買っても引き合わないし、銀行への手数料も高額だ。顧客へのオファー値を直接上げる方がよい」と話す。
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