年初以来、アパレル業界も輸出に際しての困難が明らかに増えたと感じている。税関がまとめた統計によると、昨年のアパレル製品輸出の増加率は18.9%だったが、今年1~2月は輸出額が164億4千万ドルで増加率は5.7%にとどまった。
寧波(ニンポー)敦煌進出口有限公司の周暁南副総経理(副社長)によると、今年1~3月、同社の輸出額は前年同期比10%減少した。人民元レートの上昇、労働力コストの上昇、水道・電気料金の値上げといった要因が経営を困難にしているという。周副総経理は「現在はまるでレートと駆けっこをしているようなものだ。1~2カ月以内の契約は結べるが、それ以上長期の契約は根本的に受け入れられない」と話す。あるアナリストによると、新たに発表された米国の3月の就業人口(農業を除く)は3カ月連続での大幅な減少傾向を示している。米ドル弱体化からくる圧力もあり、人民元は今後も引き続き上昇傾向を維持し、今週中にも1ドル=7.00元を突破する見込みだ。
今週末には7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の定例会合が米国ワシントンで開かれる予定で、人民元はユーロ圏や日本からのさらなる圧力にさらされることが予想される。
「人民網日本語版」2008年4月9日
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