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中国乗用車工業の50年を振り返る
発信時間: 2008-05-09 | チャイナネット

中国自動車工業の初期発展期、国家の最高指導層は中国乗用車工業の発展に大きな関心を寄せていた。毛沢東や周恩来など国家最高指導者は次々と「東風」「鳳凰」ブランド車に試乗、「国産車に乗る夢が実現した」と褒め称えた。その後、「紅旗」ブランド高級車は国家VIP専用車に指定され、また、国家指導者が乗る祝典・検閲専用車としても使われた。

「東風71」乗用車が最初にラインオフしてから1980年代までの時期は、中国自動車工業の初期発展期にあたる。中国乗用車工業は20年あまりの間ずっと、緩慢な発展が続いていた。この時期に生産された乗用車は、外観デザインが自主設計だったことを除き、全て模倣生産が行われていた。国家はそれまでずっと、「トラック重視、乗用車軽視」の自動車工業発展政策を講じてきた。乗用車は「贅沢品」の一種に過ぎず、トラックこそ価値を生む「生産手段」だという認識に立っていたため、中国自動車工業は「中国トラック工業」とほぼ言い換えることができた。乗用車分野では、「紅旗」、「東方紅」、「上海」などの自主研究開発国産車モデルがこく少数あっただけで、古臭いデザインやごく少量の生産台数は驚くばかりの状態だった。1972年に600台だった乗用車最高生産台数は1980年に4000台に達した。公用車のみという単一の消費構造は中国の乗用車需要を抑え続けてきた。1980年代半ば、中国の千人あたり自動車保有台数は0.5台と、世界140カ国中最下位だった。

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