▽消費のグレードアップは過去3回
于副部長によると、改革開放以来、中国の消費市場は急速に発展し続け、消費構造が絶えずグレードアップし、経済成長の最も重要な動力源となってきた。
中国では消費規模が急速に拡大している。中国経済の急速な発展により、所得が増加し消費が拡大し、1978年~2007年の名目国内総生産(GDP)の年平均成長率は15.1%に達した。所得の大幅増加に伴い、消費能力も高まり続け、消費市場は規模が継続的に拡大した。1978年の社会消費財小売総額は1559億元に過ぎなかったが、2007年には8兆9210億元に達し世界トップクラスとなった。現在、中国は世界第一の携帯電話市場であり、国内旅行市場であり、ブロードバンド市場だ。また世界第二の純金服飾品市場、自動車市場であり、第三のぜいたく品市場、医療市場でもある。
消費市場の発展ペースも速い。中国は消費市場の成長が世界で最も速い国の一つであり、1978年以降の年平均成長率は世界平均の3倍に相当する14.4%に達した。世界銀行がまとめた統計によると、世帯消費支出の年平均増加率は1990年~2000年が8.9%で世界平均を5.9ポイント上回り、00~05年が6.9%で同4.3上回った。
また消費構造のグレードアップも急速だ。改革開放以来、中国では消費構造のグレードアップが3回にわたって行われた。初めは1980年代初頭で、当時の「三種の神器」は自転車、腕時計、ミシンだった。次は80年代中頃で、新しくテレビ、冷蔵庫、洗濯機が「三種の神器」となった。3回目は20世紀末から現在までで、自動車、住宅、通信が中心となってグレードアップが進んでいる。
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