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中国の消費市場、世界に4つのチャンスを提供
発信時間: 2008-05-14 | チャイナネット

▽可能性大きい中国消費市場

中国消費市場の今後の可能性について、于副部長は次のように述べた。過去30年間の改革開放を経て、中国経済の発展は新たな歴史的段階に踏み込んだ。中国経済が継続的かつ急速に発展することにより、消費市場もより大きく発展するものと見込まれる。現在の消費市場は全体として非常に大きい。世界の経験に照らせば、国内総生産(GDP)の一人当たり平均が2千ドルを超えると、消費は急成長期に入る。2007年に中国の平均GDPは2456ドルに達しており、国内消費もより急ピッチで発展することが予想される。これと同時に、昨年の中国の最終消費の対GDP率は50%で世界平均を28ポイント下回っており、今後の発展の余地は大きいといえる。

中国は消費型国家への過渡期にある。消費する製品のレベルがますます高まっており、ある試算によれば中国は2014年に世界最大のぜいたく品市場になり、世界の消費量全体の約23%を占めるという。住居消費では、現在都市部では一人当たりの居住面積が毎年4%ずつ増加し、これに伴って建材市場やインテリア市場も年約20%のペースで成長を遂げている。旅行消費では、海外旅行者数がますます増加しており、現在ののべ3400万人から2015年にはのべ1億人に増加し、中国は世界4位の観光客輸出国になることが予想される。

こうした動きと同時に、中国では農村市場の発展の可能性も大きい、現在、消費市場は都市部に集中しており、都市部と農村部とでは消費市場の発展に大きな開きがある。2006年、農村の一人当たり平均消費支出は都市部のわずか28%で、農村の消費水準は低かったが、これは農村消費が発展への大きな潜在力を秘めていることを示すものでもある。今後、社会主義に基づく新農村建設の歩みが加速するのに伴い、中国消費市場の成長における都市・農村間の隔たりが徐々に縮小していくことが予想される。

消費市場に対する政策的支援も強化されている。政策の不断の改善、消費環境の改善、サービスシステムの整備などに伴い、中国消費市場の環境もより優れたものになっている。今後、消費政策が一層有利になり、消費市場の秩序がより規範化され、消費関連施設が一層発達し、クレジット、仲介、物流といった消費システムが一層便利になることが予想される。

「人民網日本語版」2008年5月12日

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