商務部は多くの物資の調達と輸送を行ってきた。その際の調達価格は市場価格と比べて高かったか、それとも低かったか。また輸出用の物資が救援用に調達されたため、輸出企業に影響が生じたのではないか。
調達・輸送される物資は2種類ある。まず、無料の支援物資。これらは寄付されたものおよび中央政府が四川省に支援したもので、費用の徴収はなく、四川省に無料で届けられたものだ。次に、四川省の必要に応じて商務部が外部から調達した物資。救援活動に使われる積載量4?5トン以上のトラックがこれにあたる。1日200?300台におよぶこれらトラックの調達費用は商務部が四川省に無償提供する。四川省の物資管理を担当する副省長によると、調達先となった全国の全ての企業は販売価格よりも低い原価で物資を提供した。
私たちが被災地支援のため、スコップ・ミネラルウォーター・ランプ・ソーセージ・食用油などを発注しようとしたところ、多くの企業が寄付を申し出て、費用を受け取らなかった。浙江省義鳥市金物工具工場や双匯ソーセージ工場、ミネラルウォーターの娃哈哈などの企業がこれに含まれる。これらの企業はとても熱心に救援活動を展開している。中国は大きく、対応の余地も大きいため、四川省震災が輸出や納品に影響を与えているという状況は生じていない。被災地で特に必要とされている物資のなかには例外もある。たとえば被災地の多くの人々が必要としているテントについては、輸出先企業との協議を通じて、納品延期の措置が取られており、被災者への提供が終わってから輸出再開される。
「人民網日本語版」2008年5月23日 |