5月21日12時の時点で、四川省の汶川大地震の死者は4万1353人、負傷者は27万4683人、行方不明者は3万2666人になった。
四川大地震の中国経済への影響が次第に明らかになるにつれ、専門家は今回の地震による経済損失は、年の初めに起こった雪害による1516億5000万元の損失をはるかに上回ると予想している。
関係部門の初歩的な推計では、地震による四川省の工業企業の損失は670億元を上回り、1万4000社以上の企業が被害を受け、個人財産の損失は企業の損失をはるかに上回っていると見ている。
経済学者の劉正山氏は、地震による直接経済損失は約5252億元で、年の初めに起こった雪害による経済損失1516億5000万元の2.5倍になると予測している。また国家情報センターのチーフ・エコノミストである範剣平氏は、雪害と比べて今回の地震が住民にもたらした財産の損失はさらに大きく、直接的な経済損失は雪害をはるかに上回るものだとしている。
米国のリスク分析会社・AIRワールドワイド社は20日、今までに起こった被害関連データの不足が四川大地震の経済損失の予測を難しくしており、予想した1400億元の経済損失額は、5つのバージョンの中で被害の程度が最も軽い場合の額だったと説明した。
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