全国人民代表大会常務委員会の元副委員長を務めた成思危氏はこのほど、「中国経済の直面する挑戦と対策」と題したスピーチを復旦大学管理学院で行い、中国の株式市場について楽観的な見方を示し、現在の市場動向をベアマーケットではなくブルマーケットとする考えを紹介した。「東方早報」が伝えた。
上海市場のA株指数は最盛期の6000ポイントから大きな下落を見せた。成氏はこれについて、「下落しないはずはない。一年中上がり続けるというわけにはいかない」とした。この1年3ヶ月における中国株式市場の動きを見れば、世界の株式市場の成長が全体的に遅かったにもかかわらず、中国市場が大きく成長してきたことがわかる。「もちろん中には満足しない人もいるだろうが、それは仕方がない。株式市場は客観的なものだ」と成氏はあくまでも冷静だ。
「私たちは株式市場に対して慎重かつ楽観的な態度を保つべきだ。市場が上がっている時には楽観的な気持ちに流され、『黄金の10年』とか『1万ポイントまで上がる』とかといったことが言われたが、このような風説は直されるべきだろう。だが悲観的になるのも間違いで、『中国の株式市場はベアマーケットに移行した』とか『中国市場はもうダメだ』という言い方は事実に反する。私のデータによると、この1年の中国株式市場の成長速度は、米国よりもはるかに大きく、香港と比べても2倍だった。これは満足すべき水準だ。中国の市場はベアマーケットに移行したのではなく、成長はゆっくりとしているものの、やはりブルマーケットの状態にある。急速すぎるブルマーケットは続かない」と成氏は指摘した。
「人民網日本語版」2008年5月28日 |