国務院新聞弁公室は28日の記者会見で、国家発展改革委員会の関係者を招いて、このたびの地震の被災地のインフレ復旧および救援物資の保障作業の進展状況などについて説明した。
中央政府の備蓄穀物の緊急大量放出が、中国市場全体の穀物・食用油供給に影響するかどうか、地震後の膨大な復興の任務が消費者物価指数(CPI)の伸び抑制を難しくするかといった問題について、同委の穆虹副主任は次のように答えた。
国の備蓄穀物資源は十分に足りており、一部を放出して局部的な問題の解決に当てても、全体には大きな影響はない。加えて今年の農業生産は順調であり、夏季収穫は豊作が見込まれるので、心配するには当たらない。現在の状況からみて、四川省全体の穀物供給は保障されており、穀物価格も安定している。
CPIへの影響については、同委国民経済総合司の石剛司長が次のように答えた。
穀物価格はCPIに影響を与える重要な要因だ。現在の穀物供給状況からみて、中国の穀物自給率は95%を上回っており、比較的高いと言える。加えて現在の穀物備蓄にも比較的ゆとりがある。四川省は農業の盛んな省だが、全国の現状からみて、今年の夏の収穫は豊作が見込める。こうした角度からみると、穀物価格の安定維持には好条件が整っており、CPIにそれほど大きな影響は出ないものと見込まれる。
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