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物価上昇圧力は中国経済の最大リスク
発信時間: 2008-06-04 | チャイナネット

中国人民銀行金融研究所マクロ経済分析グループはこのほど、研究報告書を発表し、経済成長のスピードダウンはまだ穏やかなものであり、マクロ経済の最大のリスクは依然として全面的な物価上昇の圧力であるとの見方を示した。報告書は物価上昇予想の根拠として次の3点を挙げた。

(1)生産コストの上昇圧力

原材料の国際価格は引き続き上昇していく可能性がある。また中国の石油製品価格や電気料金の引き上げ圧力もよりいっそう高まる見込みだ。また労働契約法の実施による国内労働力コストの上昇や、環境保護規格の引き上げなども影響し、生産コストは比較的大きな上昇圧力に直面するとみられる。

(2)穀物価格の上昇圧力

今年の夏季収穫作物は小幅な生産量増となる見込みであり、現在は生鮮食品のシーズンであることから、食品に対するインフレ圧力は短期的には緩まるとみられる。だが工業化や都市化の加速という背景のもと、供給の不足傾向は長期的に続くとみられる。また穀物の生産コストの上昇も急速で、国内外の穀物価格の差も広がっている。これらの要素により国内の穀物価格上昇の圧力は強まっている。

(3)貸し付けの再拡大圧力

貨幣貸し付けの再度拡大への圧力も無視できない。今年1~4月までの統計で、貿易黒字は昨年同期より減少したものの、外貨準備高及びそれに応じた人民元の投入は昨年同期よりも増加した。海外の流動資金がベースマネー拡大に与える圧力も大きいままだ。

「人民網日本語版」2008年6月4日

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