人民銀行の蘇寧副行長(副総裁)はこのほど、五輪支払い環境整備工作指導グループが北京で開いた会議に出席し、「旅行用銀聯プリペイドカード」をできるだけ早く発行し、五輪期間中の海外の人々によるカード利用の需要を満たし、人民元と外貨の個人向け両替サービスを各種方法で提供し、五輪期間中の良好な支払い環境の整備という目標を全面的に実現するよう指示した。「中国証券報」が伝えた。
会議では、五輪期間中の支払い環境の整備に向けた問題点として、▽海外カードの使用可能な市場の整備が滞っている▽中小商店に整備へのインセンティブが足りない▽外貨両替サービスがまだ不便である▽支払いシステムの応急対策が不十分である――ことなどが指摘された。
蘇副総裁は、▽各方面が、海外カード受け入れ環境の改善に努力し、五輪開催都市の人民元用カード端末機の海外カード受け入れに向けた総合措置とリスク管理を整える▽「旅行用銀聯プリペイドカード」 をできるだけ早く発行し、五輪期間中の海外の人々によるカード利用の需要を満たす▽人民元用カード受け入れ市場の構築に向けた作業の範囲と深度を深める▽人民元と外貨の個人向け両替サービスを各種方法で提供する▽銀行カード関連の違法行為を取り締まるための各種活動を強める▽海外カードを使った詐欺事件の防止・対処のための緊急体制を構築する▽支払いシステムの安全保障作業を適切に強化する▽銀行口座関連サービスを引き続き適切に実施し、海外の機構や個人に向けて良質で効率的な銀行口座サービスを提供する▽五輪スポンサーであるVISAの合法的権益を保障する――ことなどを指示した。
データによると、五輪試合が開催される6都市には、34万500台のカード端末機と2万2000台のATMが取り付けられている。ATMの60%では外国のカードも処理することができる。
「人民網日本語版」2008年6月12日 |