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「レジ袋制限令」で、プラスチック業界の淘汰が加速促進
発信時間: 2008-06-18 | チャイナネット

全国のプラスチック袋業界最大の生産企業である河南遂平華強プラスチック有限公司が先ごろ静かに「恵強プラスチック」と改名して事業を再開した。同社は数カ月前に「レジ袋制限令」など一連の国家政策の影響を受け、閉鎖と再編を行っていた。

華強プラスチックは主にプラスチック袋を生産する従業員2万人以上、年産25万トン、年間生産額22億元に達する企業で、製品は全国の市場で約50%のシェアを占めていた。その規模は11年連続で同業界の全国トップに立っていた。

今年初めに華強プラスチック有限公司は2008年2月1日に解散すると突然発表した。同社の閉鎖の原因は「レジ袋制限令」だと見られている。国務院弁公庁が下達した「プラスチックの買い物袋の生産、販売、使用の制限に関する通知」の規定により、2008年6月1日から全国で厚さ0.025ミリメートル以下のプラスチック買い物袋の生産、販売、使用が禁止された。華強が生産するプラスチック製品の大部分が禁止対象となった。

同時に新たな「労働契約法」の実施により労働力コストが上昇し、原材料価格の値上りなどが加わり、華強プラスチックの生産コストが急増し、同社の利益の増加が制約されたと見られる。

今年4月には遂平県恵強プラスチック業発展有限公司がひそかに開業している。同社は再び営業を始めた後、国家基準にあう製品の生産を行っている。現在は徐々に軌道に乗りつつあり、スーパーや農産品市場の買い物袋、ゴミ分類袋などの製品を生産しているが、生産量と販売量は従来のわずか十数分から二十分の一程度に留まっている。

「レジ袋制限令」が中国のプラスチック製品業界に与えた影響はこのケースだけに留まらず、業界全体が淘汰とグレードアップに直面しているという見方もある。

「人民網日本語版」2008年6月18日

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