財政部は28日、「国務院関税税則委員会の一部商品の輸入における暫定税率の調整に関する通知」を発表し、同委員会が一部の食品、薬品、綿花などの商品の輸入関税率引き下げを決定したことを明らかにした。これにより、通年の消費者物価指数(CPI)上昇率を4.8%に抑えるとの目標が達成される見込みが高まった。「上海証券報」が伝えた。
年初以来、世界の農産品価格が上昇を続け、これが各国のCPIに大きく影響している。最近では、インド、ブラジル、メキシコなどが農産品への関税を一時徴収停止にしたり減額したりしている。
同通知によると、今年6月1日から12月31日までの間、冷凍ブタ肉の輸入関税率を従来の12%から6%に引き下げる。引き下げ幅は50%に達する。
豆カス、落花生カスなどの飼料の輸入関税率も従来の5%から2%に引き下げる。引き下げ幅は75%。
ある業界関係者によると、豆カスは国民が直接口にするものではなく、その価格上昇はCPIの集計対象ではないが、こうした飼料価格の上昇をタイミングよく抑制できなければ、ブタ肉や水産品などの直接口にする製品の価格が上昇することになる。さらには高止まりしている物価水準がより制御不可能なものとなる可能性もある。
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