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中国石油化工、豪油田買収の流れ
発信時間: 2008-06-20 | チャイナネット

「海外の川上資源の買収はこれまでもシノペックの重要な業務だった」とシノペックの関係者は言う。「会社にとって最も不足しているのは石油・天然ガスなどの川上資源。資源の欠乏が深刻化している現在、その需要は特に切迫している」。

原油の精製を主要業務とするシノペックにとって、原油不足は不安材料の1つとなってきた。国際原油価格は昨年から不断の上昇を続けており、1バレル140ドルの原油価格は同社のコストラインの80ドル強をはるかに上回っている。同社は原油調達の80%を外国からの購入に頼っており、海外からの原油調達を改善し国内の需要を確保することはシノペックの最重要課題だ。

今回の買収規模はそれほど大きくないが、シノペックにとっては、豊富な資源を持つオーストラリアへの参入の重要な端緒となる。シノペックグループによる海外の川上資産買収はここ数年、それほど多くなかった。前回の大規模買収は06年8月。SIPCがロシアの石油会社と共同でウドムルト石油を買収した。シノペックは49%の株式を保持している。ウドムルト油田の地質埋蔵量は12億8700万トン、可採埋蔵量は2億600万トン、06年の産油量は597万トンだ。

中国の3大石油会社はいずれもオーストラリアと石油・天然ガス資源関連の協力を続けてきた。中国石油天然気(ペトロチャイナ)は07年9月、オーストラリアのウッドサイド・エナジー(Woodside Energy)と液化天然ガス(LNG)の売買契約を結んだ。ウッドサイド・エナジーはペトロチャイナに対する15年間におよぶ毎年200万トンのLNG提供を2013年から2015年までに開始する。今後は供給量を増やすことも考えられている。また中国海洋石油(CNOOC)の広東省のLNGターミナルは、オーストラリアの「北西大陸棚天然ガスプロジェクト」からの25年間にわたるLNG供給契約をすでに結んでいる。(

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