中国国家外国為替管理局によると、中国人民銀行副総裁で国家外国為替管理局の胡暁煉局長は、大連、蘇州、武漢に赴いて当面の外国為替市場の動向や、国際資本への監視や管理について調査研究を行なった。そして胡暁煉局長は、国際資本の流出入の監視や管理を強化する必要があると強調した。
米国のサブプライム危機や主要国の通貨政策の影響を受け、今年の世界経済の成長は鈍化し、国際金融市場も動揺している。また主要通貨の為替レートや国際エネルギー、食糧価格の変動は、国際資本の流れと規模に大きな影響を及ぼしている。
中国は国際短期投機資本による衝撃を防ぎ、国の経済や金融安全を維持する上で、大きな挑戦に直面していると胡暁煉局長は指摘する。
国のマクロ調整政策を効率的に実施するため、国際資本フローに関する管理を強化しなければならない。中でも短期利益を狙う投機資金が、貿易や商業信用などのルートを通して国境を越えて移るのを防ぎ、経常項目の外貨収支活動や、実際の貿易が事実と合っているかどうかのチェックの強化や改善、短期外債へのコントロールと管理の強化に力を入れる必要がある。その重点は貿易活動関連の外貨入金や外貨決済、貿易貸付への管理の健全化だと胡暁煉局長は語る。
「チャイナネット」2008年6月25日 |