国家発展改革委員会は2日に通知を出し、国の五大電力網エリアをカバーする国家電網公司および南方電網公司の電力価格引き上げプランを公布した。それによると、南方、華中、華東、西北、東北、華北の6公司の電力価格水準を適宜引き上げるが、四川、陝西、甘粛3省の国の四川大地震再建プランに組み込まれた県(市)では据え置きとする。同プランは今月1日からすでに施行されている。通知には、今回の調整では生活用電力、農業・化学肥料生産用電力については価格調整を行わないことを特に記している。同委によると、今回の調整は電力企業の生産・運営の困難さを解消し、電力供給を保障し、資源の節約を促進するための措置だ。
通知では、石炭価格上昇の影響を緩和するために、電力企業の電力供給価格を適宜引き上げるよう求めている。南方電網公司がカバーする雲南省での引き上げ幅が最も大きく、1キロワット時当たり3.5分に達する。引き上げ幅が最も小さいのは東北電網公司がカバーする内蒙古自治区東部地域で、1キロワット時当たり0.43分にとどまった。ある業界関係者の分析によると、南方電網公司の引き上げ幅が最大になった主な原因は、同公司のカバーエリア、特に広東地域はかねてより電力不足が深刻で、石炭コストが最も高い地域だからだ。また電力供給の基準価格がもともと高かったということもある。
「人民網日本語版」2008年7月3日 |