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国務院「穀物安全中長期プラン」を可決
発信時間: 2008-07-04 | チャイナネット

国務院の温家宝総理は2日、国務院常務会議を開催し、「国家穀物安全中長期プラン綱要」および「吉林省の商品穀物100億斤(50億キロ)増産に向けた建設の全体計画」を審議・可決した。

会議では、国内における穀物供給の保障を基本とし、政策や資金投入による支援を強化し、科学技術の進歩に依拠し、穀物の総合的な生産能力を高め、中国の国情に合致した穀物の安全保障システムに軸足を置くべきであることが強く打ち出された。「プラン綱要」の実施により、穀物自給率を95%以上で安定させ、2010年には穀物の総合的な生産力を1兆斤(500億キロ)以上とし、2020年は1兆800億斤(540億キロ)以上とすることを目指す。目標実現に向けては大きな決断が必要であり、実施すべき措置として次の9点が挙げられた。

(1)農業従事世帯における請負経営責任制度を長期的に安定・維持させ、農業経営のシステム・メカニズムの刷新を推進する。

(2)有効な措置を取って耕地を保護し、保護を揺るぎなく継続する。全国の耕地保有量を18億ムー(1億2千ヘクタール)以上、基本の耕地を15億6千万ムー(1億400万ヘクタール)以上に保つ。

(3)農業インフラ建設を強化し、特に耕地の水利施設建設を進め、耕地の基礎的な土壌力と生産能力を緩やかに引き上げる。

(4)農民の収入増加に務める。国の財政支出を農村に重点的に配分し、穀物価格を段階的に調整し、農民への穀物生産補助金の支給額を年度ごとに大幅に引き上げる。

(5)科学技術による支援を強化し、農業の中核的技術の研究を大いに推進し、穀物の単一生産の増加に力を注ぎ、大きな飛躍を実現させる。

(6)穀物流通体制改革を継続的に深化させ、穀物の市場システムを整え、穀物・食物の流通システム建設を強化する。

(7)穀物の備蓄システムを改善し、備蓄の配分と品目構造を最適化し、備蓄穀物の調整メカニズムを整える。

(8)農業サービスシステムを整備し、農村や農業への金融面での支援を強化する。

(9)科学的視点に基づいて、穀物利用を節約するとともに、穀物を大切にし、浪費に反対するという良好なムードを社会全体で醸成する。

「人民網日本語版」2008年7月4日

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