人民日報は18日の紙面で、現在のマクロ経済政策における重大な任務を指摘する記事を掲載した。指摘された主な内容は次の通り。
第一に、インフレを抑制すること。消費者物価指数(CPI)のレベルは現在、依然として高い状況にある。物価全体の速すぎる上昇をあらゆる手段を使って抑制し、物価上昇幅を耐えられる範囲にコントロールし、住民の生活の安定を保障しなければならない。
第二に、価格を調整すること。しばらく前に行われた燃油価格と電気料金の調整は必要な措置だった。主要資源価格の改革を順序よく段階を追って推進しなければならない。価格システムの合理化を進め、有効な供給を増加し、不合理な需要を抑制する。また技術の進歩を促し、省エネ・排出削減と、増産・節約を進めていく。
第三に、金融を安定させること。国内外の金融環境が複雑さを増しているなか、金融リスクの防止をよりいっそう強化し、「備えあれば憂いなし」を実現しなければならない。国内金融分野の問題を正確に分析し、短期資金の動きと為替レートの変化に注意し、金融リスクの突発性を十分に認識し、金融への監督管理をより強化する。国内資本市場の健全な発展を促し、不動産市場の安定を維持し、国家の金融安全を確保する。
第四に、農業問題にしっかり取り組むこと。農業は国民経済の土台だ。農業の安定した増産を実現し、農業副産物の有効供給を保障し、いかなる時にも物価の上昇を抑え、経済・社会全体の土台の安定を維持していく必要がある。農業支援のための各種政策をしっかりと実行し、農業への投入を拡大し、農業の増産と農民の増収をさらに高いレベルで継続させていかなければならない。
「人民網日本語版」2008年7月18日 |