厳しい状況だが、1000万台の年間販売目標の達成は可能
中国自動車工業協会筋は、鋼材などの原材料価格の上昇、国Ⅲ排ガス基準(ユーロⅢ基準に相当)の実施、石油製品の値上げによるコストアップ及びその他の不確定要因により、下半期の中国の自動車市場を取り巻く状況は全般的に厳しいものとなるという見方を示している。したがって、今年下半期の自動車生産・販売台数は上半期のレベルを維持するかあるいはやや低下するという予測が出されている。しかし、2008年の自動車生産・販売台数の2つの1000万台突破という年間目標の達成は依然として有望視されている。
奇瑞(チェリー)自動車の研究レポートは、GDPの急速な伸びに伴ない、自動車生産・販売台数はこの10年間ずっと二ケタの伸び率を保ち、中国の乗用車市場はすでに啓蒙期から発展期に入っており、個人消費は中国の乗用車市場発展の主な原動力となりつつあると指摘している。向こう15年~20年間においても、中国の自動車市場は引き続き二ケタの伸びを維持するだろうとの見通しが示されている。
2007年の中国の国産自動車の生産・販売台数はそれぞれ888万台、879万台に達した。国内外の厳しい経済情勢を背景に、このような大きな基数のもとで、なお20%以上の伸び率を維持することは確かに非現実的なものであろう。
数多くの課題が横たわっているが、中国経済が引き続き急速な発展を維持する傾向には変わりはない。人々の生活レベルが絶えず向上するにつれ、自動車が家庭に入るテンポも加速している。現在、中国には車を買う条件のある家庭は約1億にのぼっているが、自家用車保有台数は2000万台にとどまっており、中国の乗用車市場発展のポテンシャルはかなり大きい。
「チャイナネット」2008年7月18日 |