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急成長する中国のバイオエネルギー産業
発信時間: 2008-07-23 | チャイナネット

(3)各地で進む生産計画

食糧の国際価格が高騰し、「穀物の食用を優先し、土地の食糧栽培を優先する」という原則が国によって打ち出されたことを受け、従来のエタノール燃料工場は転換期に直面している。中国で最長の歴史を持つエタノールメーカーの代表格「河南天冠グループ」は、年間50万トンのエタノール燃料の生産能力を持つ。同グループの張暁陽?董事長によると、同グループでは現在までに、従来のエタノール生産ラインの改造を通じて、キャッサバを原料としたエタノール燃料の年間20万トンの生産能力を持つようになった。

中国各地では現在、それぞれの土地にふさわしいバイオエネルギー産業の形成が進められている。多くの省(直轄市・自治区含む)は独自のバイオエネルギー発展計画を打ち出している。

広西中糧バイオエネルギー有限公司では、穀物以外の作物を原料としたエタノールの生産が中国で初めて試行された。キャッサバを原料としたエタノール燃料を年間20万トン生産する能力を持ち、これらはエタノール混合ガソリン200万トン以上の生産に使うことができる。

内蒙古自治区の巴彦ノ爾(バヤンノール)市では、サトウモロコシの作付面積を2015年までに6万7千ヘクタールに拡大する計画だ。年間30万トンのエタノール燃料を生産する国家級のバイオエネルギー基地はすでに建設を開始している。

雲南省楚雄彝(イ)族自治州の双柏県では、ヤトロファの果実を原料としたバイオディーゼルの粗加工工場が建設されている。ヤトロファの栽培面積は2015年までに67万ヘクタールに拡大され、バイオディーゼルの年間生産量は100万トンに達する見込みだ。雲南省は中国最大のバイオディーゼル生産基地の1つとなる。

このほか、湖北・河北・江蘇・江西・重慶の非穀物エタノールの生産計画もこのほど、国家発展改革委員会の審査を通過した。中国では、主要食糧以外を原料としたバイオ燃料の発展が加速している。

「人民網日本語版」2008年7月23日

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