貿易と地域協力が主なテーマだった、第15回東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムが、7月24日にシンガポールで閉幕した。
フォーラムの開催中、中国の楊潔チ外交部長は、中国は9つの面からASEANとの協力を強化し、中国とASEANとの自由貿易区の建設を全面的に推進するという中国の姿勢を明らかにした。
中国は、『投資に関する取り決め』の締結における合意達成と、『中国―ASEANセンター建設に関する了解覚書』の年内の調印を目指しており、『南中国海の関係国行動宣言』の実施に力を入れるとしている。
日本は年末をめどに、ASEANとの『日本―ASEAN全面的経済パートナーシップ関係に関する協定』の調印を目指し、日本とASEAN間の約90%を占める貿易品目の関税は、今後10年以内に免除される。
今回のフォーラムでは、スタート資金300万ドルの「ASEANプラス3」協力基金が立ち上げられ、初期資金として中国、日本、韓国の3カ国は90万ドル、ASEANは30万ドルを拠出することになっている。これは第2の『東アジア協力に関する共同声明』及び『行動計画』実施の資金源となる。
「チャイナネット」2008年7月25日 |