市場の監督管理・法執行が強化
市場におけるさまざまな違法行為や規律違反行為に対し、監督管理部門はさまざまな処置を相次ぎ打ち出し、市場の「公平、公正、公開」の原則が力強く維持された。上場企業の取締役、監事、高級管理職による違法な株式取引に対する監督管理が強化された。虚偽の情報公開や市場操作、インサイダー取引などの行為の摘発が断固として進められ、インターネットを利用した一連の違法な証券レファレンス案件に処分が下された。
証監会の責任者によると、今年上半期には66の案件が立件され、非公式な調査が行われた案件は83、処分が下された案件は73、公安機関に移送された案件は11に上った。専門的な認定では、公安部門に協力して調査した違法な先物取引案件が6、結審案件が27、行政処分や市場参入禁止措置を受けた案件が47に上った。
資本市場の法制度整備が継続的に改善されたことは評価される。国務院は「証券会社の監督管理条例」と「証券会社のリスク対応条例」を公布して、証券を取り扱う機関の基本制度やリスク対応の基本原則を全面的に規定し、細則を設けた。最高人民法院、最高人民検察院、公安部などの部門は「経済犯罪案件の訴追基準に関する補充規定」や「調査・凍結・差押えの対象証券と証券取引の決済資金をめぐる問題に関する通知」などで証券先物取引市場に関する重要な司法解釈を打ち出し、証券業界の監督管理に関する法律・法規システムの整備を進めた。
証監会の責任者は今後の取り組みとして、▽基礎制度建設の継続的な強化▽改革刷新の緩やかな推進▽資本市場システムの改善加速▽市場の監督管理の改善▽世論による指導の強化▽改革の継続的深化を通じた市場に存在する問題の解決の堅持▽資本市場の安定的かつ健全な発展の推進――などを挙げた。
「人民網日本語版」2008年7月31日
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