北京五輪経済研究会専門家の推計では、北京五輪の総収入は約20億ドルに達するという。
オリンピックが中国に巨大な経済的な利益をもたらすことは間違いない。データでは、五輪経済の北京の経済成長への貢献は顕著だ。国家統計局北京調査チームと北京市統計局がまとめたレポートによると、2005~2008年の「五輪投入期」の北京市GDPの年平均伸び率は11.8%で、「第10次五カ年計画(2001~2005年)」期を0.8ポイント上回る。中でも2007年の北京市GDPへのけん引効果は1.14%と最も大きく、2008年は0.85%になると見込まれている。2004~2008年の間は、五輪開催により北京のGDPは1055億元増える計算だ。
中国経済全体にとっても、オリンピックの経済効果は非常に大きい。北京体育大学スポーツ経済と産業教学研究室の林顕鵬主任の研究成果によると、北京五輪の間接経済効果は約2500億元で、これに直接経済効果の3467億元を加えると、北京五輪の経済効果は約6000億元にのぼる。国務院発展研究センターの専門家である陳洪氏は、五輪開催が中国経済にもたらす経済効果は、実質的にはこれを突破すると考えている。
国家統計局の李暁超報道官は、オリンピック開催は経済発展を促す上で大きな役割を果たすが、経済総量の大きい国にとってその影響はそれほど顕著ではなく、経済発展の趨勢は主にその国の経済のファンダメンタルズによって決まると話す。
「チャイナネット」2008年7月29日 |