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1~7月「経済成長は緩やかに鈍化」発展改革委報告
発信時間: 2008-08-28 | チャイナネット
 開催中の第11次全国人民代表大会(全人代)常務委員会第4回会議で27日、国家発展改革委員会の朱之キン副主任が国務院の委託を受けて、年初以来の国民経済と社会発展の計画執行状況について報告した。それによると、年初以来、中国は国内・海外の複雑な経済環境や大規模な自然災害といった問題に積極的に対応し、経済の安定的で急速な発展傾向を維持した。また社会事業や地域間のバランスの取れた発展促進などで、新たな進展を遂げたという。報告の主な内容は次の通り。

 ▽経済成長は高水準で安定しつつ、緩やかに鈍化

 年初以来、中国の経済・社会の発展はここ数年で最も厳しい挑戦と大きな試練を経験した。各地域、各部門は災害支援をしっかりと行いつつ、社会・経済の発展も着実に進め、さまざまな重大問題に効果的に対処し、社会・経済の安定的で急速な発展を維持した。

 国民経済はマクロ調整が意図した方向へ引き続き発展している。その成果は具体的に次の点に現れている。

 (1)経済成長は高水準で安定しつつ、緩やかに鈍化した。上半期の国内総生産(GDP)成長率は10.4%で、増加率は前年同期比1.8ポイント低下した。うち第1四半期の成長率は10.6%、第2四半期は10.1%だった。三大ニーズの伸びのバランスが取れていた。

 (2)農業が好調な発展を維持した。夏季の穀物生産量は1204億キログラムに達して、5年連続の増産を達成し、単位面積当たりの収穫量と良質率が過去最高を記録した。早期米は豊作で、普通期米の生育も順調だ。夏季収穫のオイルシード生産量は1075万トンに達し、前年同期比72万トン増加した。

 (3)産業構造の改善が引き続き進んだ。

 (4)地域の発展のバランスがより強化された。

 科学技術、教育、文化、衛生などの社会事業が全面的に発展した。新型の農村合作医療制度が全国の農村を基本的にカバーし、加入者が8億人を超え、中部・西部地域では中央政府予算からの補助金支給額の基準が一人当たり20元から40元に引き上げられた。都市部住民を対象とした基本医療保険の試行都市が229都市増え、カバー人口は約6千万人に達した。1~7月の都市部での新規就業者は累計756万人に達し、通年目標の76%を達成した。様々な措置を取って市場への供給を増やした結果、一部地域にみられた穀物・食用油製品価格の高騰が緩和された。

 省エネ・汚染物資排出削減の取り組みが積極的な成果を上げた。上半期に閉鎖された小規模火力発電ユニットは836万キロワット分に上り、旧式のセメント生産能力約2千万トン分および製紙能力約37万5千トン分が淘汰された。都市部では一日当たり500万立方メートル分の汚水処理能力と4千万キロワット以上に上る発電ユニットに脱硫設備が設置された。GDP創出1万元当たりの(単位GDP)エネルギー消費量は前年同期比2.88%低下
し、低下率は前年同期を0.1ポイント上回った。

 重点分野や重点個所での改革が新たな進展を遂げた。国有企業や独占業界の体制改革が加速し、財税、金融、価格面での改革が引き続き進展した。

 *キン:「金」が上に一つ、下に二つ並んだ字

 「人民網日本語版」2008年8月28日
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