国は本日より、消費税の調整を通じた、排気量の小さい自動車の販売促進政策を実施する。「新華日報」が伝えた。
財政部と国家税務総局の通知によると、排気量が1.0リットル以下の小排気量車は消費税率が3%から1%に引き下げられる。一方、3.0~4.0リットルクラスの大排気量車は15%から25%に引き上げられ、4.0リットルを超えるものは20%から40%に引き上げられる。こうした調整の狙いは、税収という「てこ」を利用して自動車の消費税構造を調整し、省エネ・汚染物資排出削減を進めていくことにある。ある調査によると、小排気量車の消費税率引き下げという好材料は、株式市場でそれほど反響を呼ばなかった。
自動車購入者が直接納める車両購入付加価値税と異なり、自動車の消費税はメーカーから徴収する。今年の総合的なコスト上昇を受けて、小排気量車の消費税率引き下げがメーカーのコスト削減にプラスになることは間違いない。独自ブランドの先頭を行く奇瑞は、昨年の南京市場でのシェアが約3.6%に達した。南京市大明路にある同社販売店の劉マネージャーによると、奇瑞は小排気量車市場である程度優位に立っているが、現在はコストが高く、鉄鋼などの原材料価格も上昇しており、1台当たりのコストは少なくとも1千元以上増加している。消費税額が500~600元安くなれば、その分だけコストを引き下げることができ、メーカーにとっては圧力の緩和になるが、消費税引き下げを受けた値下げはしないという。
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