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中国の物価上昇の主な原因 国家統計局分析 |
発信時間: 2008-09-03 | チャイナネット |
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中国の物価は07年以来、明らかな上昇傾向を見せており、経済活動のなかで際立った問題となっている。国家統計局マクロ経済分析チームが行った初期的な分析によると、今回の物価上昇の主な原因としては次の5つが考えられる。
(1)輸入品の値上がり ここ2年近くの物価上昇には深刻な国際的背景がある。世界経済は4年連続で5%以上の成長を持続。中国・インド・ブラジルなど先進途上の大国の経済成長はとりわけ著しい。このことは第一次産品の需要を急速に拡大させた。さらにドルの値下がりによって、石油・石炭・農作物・鉄鉱石・金属など基礎製品の国際価格も大幅に上昇した。これら国際市場の商品価格の大幅な上昇は、中国の輸入価格の総水準を押し上げた。輸入商品の大幅な値上がりが、国内商品の価格水準の高まりと中国企業の生産・経営コストの高まりにつながった。 (2)一部産品の需給不均衡 主要農産物の状況をみると、いくつかの産品で需給バランスが不均衡となっている。不均衡が深刻なのは、豚肉・大豆・食用植物油・うるち米・綿花などの産品だ。 (3)コストの上昇 主要原材料の価格上昇と同時に、労働賃金の比較的急速な上昇もコスト上昇を促している。労働者の賃金は2000年から2007年までに年平均12.3%で増加した。さらに中央政府はここ数年、就業・賃金分配・社会保障・労働者権益などにかかわる重大な一連の政策措置を打ち出してきた。企業の労働者コストもこれに応じて上昇した。このほか、▽土地の使用コストが高まっていること▽主要原材料の価格が上昇していること▽環境保護や省エネ・排出削減に向けた投入が拡大していること――なども企業のコストを押し上げている。 |
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