9月に入ると、北京五輪で使用された自動車約5千台が、中古車として競売市場に集中的に登場する見込みで、ディーラーたちは手ぐすねを引いて待ちかまえている。
あるディーラーの管理者によると、今、中古車一台を売れば少なくとも4千~5千元のもうけになるが、新車一台を売ると赤字になることもある。目下の自動車市場の低迷を受けて、ディーラーは「黒字の道」を積極的に模索し、多くの人は2003年の市場の隆盛ぶりを思い返した。当時、中国は国内総生産(GDP)の一人当たり平均が1千ドルの大台を突破し、乗用車が急激に一般家庭に普及した。現在、多くのディーラーが期待を寄せるのは「自動車買い換えラッシュ」だ。市場コンサルタント機関の新華信が行った調査によると、自動車所有者の7割以上が買い換え周期を3~5年としており、今年は買い換えのピークになることが予想される。
新華信の調査によると、自動車所有者の40.3%が「車は使用開始から5年目が買い換えに最もよい時期」だとしている。新華新の自動車ビジネスソリューション担当の郎学紅副総経理(副社長)は、2010年には中古車の取引量が新車と並ぶか、上回る見込みと予測する。
また新華信の調査によると、自動車所有者の71.4%が買い換え時の選択では「車のタイプは同じでグレードアップをはかる」としている。自動車のタイプを変更するとした人は21.3%、同グレード車を選ぶとした人はわずか7.3%だった。排気量の大きい車の所有者は買い換え度が高く、購入から1年以内の買い換え率は乗用車の中で最高だった。
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