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A株市場が下落、2000ポイントを守れるか?
発信時間: 2008-09-09 | チャイナネット
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 8日の株式市場は全体として上昇傾向にありながら、なぜA株だけが下落したのか。その原因について上海証券研究所の屠駿アナリストは次のように分析する。第一に、市場にはリスクヘッジのメカニズムが欠如しており、基本的な点で中期的な上昇局面を支えるものがないため、今後の中期的な反発状況に備えるというのが、多くの証券機関が取らざるを得ない収益モデルとなっている。このほどA株だけが下落したのは、市場の主体性によるものといえる。第二に、最近の市場安定のための政策措置は、市場の期待とは大きくかけ離れたもので、最近の市場で繰り返される下落には心理的な要因があるといえる。屠アナリストによると、7年前の株価指数の最高値2245ポイントを突破すると、市場の心理面での短期的な支えが揺らぎ、短期市場では株価が下落を続け、より多くの措置を打ち出す理由が見つけにくくなり、変動範囲における下落のさらなる調整も難しくなった。今後は短期間のうちに2千ポイントの「防衛戦」が展開されるものと予想される。屠アナリストは「米国の株価が一夜にして大幅に上昇すれば、短期的にはA株の反発を刺激することになるが、取引量や市場の信頼感の点からいえば、A株は大幅調整の方針を徐々に明らかにする段階にあり、短期市場に大きな反響があるとは考えられず、中期市場は『氷河期』に入ることが予想される」と話す。

 少数の機関は9月の市場には反発の可能性があると予測する。東方証券研究所の指摘によると、市場全体の静態的な分析による株価収益率(PE)と株価純資産倍率(PB)は引き続き過去最低を更新し、PEは17.79ポイント、PBは2.73倍まで低下する。2008年の通年の業績成長ペース25%を踏まえて計算すると、08年のPEはわずか14.23倍で、05年6月3日の前半安値時の13.98倍と大差ない。A株の投資価値が徐々に現れており、A株が底を打ったことは明らかだ。
 「人民網日本語版」2008年9月9日
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