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金融危機の中国への影響は表面化 商務部
発信時間: 2008-10-29 | チャイナネット
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 現在、国際金融市場は激しく動揺し、世界経済の成長は大きく減速し、海外の経済環境の変化は中国の輸出入に一定の影響を与えている。商務部の高虎城・副部長は28日、記者の取材を受け、現在の中国の輸出入貿易に関する状況を紹介した。

 ――金融危機は中国の外国貿易にどのような打撃を与えたのか。

 米国サブプライム危機に端を発した世界規模の金融危機は、依然として拡大と深化を続けている。市場の流動性は深刻に不足し、投資と消費に向けた自信も大きくダメージを受け、世界経済の下降傾向はますます明らかになってきた。国際経済環境の中での不確定で不安定な要素は多く、中国の輸出に対する影響も日増しに明らかになっている。

 1~9月の国・地域別統計を見ると、中国の米国への輸出の成長率は11.2%で、昨年同期比4.6ポイント低下した。中継貿易を主とする香港地区への輸出の成長率は8.9%で、同比12.7ポイント低下した。欧州への輸出の成長率は、8月は前年同月比22%、9月は同比20.8%となり、1~7月までの累計成長率27.1%と比べても低下がうかがえる。

 1~9月の製品別の統計を見ると、労働集約型製品の一部で輸出量の成長率が大きく下がった。そのうち衣類の輸出成長率は前年同期比1.8%、おもちゃは同比3.7%で、それぞれ昨年同期から21.2ポイント・16.3ポイントの低下となった。

 米国金融危機の実体経済への影響も深まっている。国際通貨基金(IMF)などの機構はいずれも、世界経済や国際貿易の成長率に対する予想を引き下げている。世界経済の低迷を受け、保護貿易主義はいっそう強まり、中国の直面する貿易摩擦もさらに厳しくなっている。注意すべきは、一部の国外金融機関の倒産・買収・接収、一部の国・地域の信用悪化・収縮、輸出入貿易の契約履行リスクや決算リスクなどが今後もいっそう拡大していく傾向にあることだ。
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