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ネスレ社の前記製品には3回の検査が行われ、シアヌル酸の平均検出量は10億分の247だった。ネスレ社の子ども用栄養補助食品2製品からはメラミンも検出された。そのうち「Peptamen Junior」の検出結果は10億分の201と10億分の206、「Nutren Junior-Fiber」の検出結果は10億分の160と10億分の184だった。ネスレ社北米担当のウォルター・フーバー(Walter Huber)氏はAP通信の取材に対し、上記の栄養補助食品2製品に対して行った検査結果はFDAの検査結果と類似するものだったと述べた。ただシアヌル酸はどのサンプルからも検出されていないという。
FDAによると、アボット社の18サンプルからはいずれもメラミンは検出されなかった。だがAP通信によると、アボット社のコリン・マクビーン(Colin McBean)広報担当は、自社検査で製品中にメラミンが検出されたことを明らかにした。ただ検出量は世界各国の健康基準値をはるかに下回るものだという。
AP通信の統計データによると、米国の幼児用粉ミルク市場に占めるアボット社・ネスレ社・ミードジョンソン社のシェアは90%を超えている。